ドミトリーにDVDがあったので、久し振りの映画観賞をしてみた。
なかなか場面がリアルに描かれていたと思う。後半ちょっと睡魔に襲われながらやったので、一部字幕を見逃したりもしたが、なかなか良い映画だった。話の内容的には分かりやすかったし、登場人物の心情変化などもつかみやすかった。
この話はフィクションではなく、半分ドキュメンタリーのようなものらしい。今まで日本側からしか太平洋戦争を見てこなかったが、反対のアメリカ側の視点から見てみて、勝者であるアメリカにとってもこの戦争が残した傷跡は深いということを知った。アメリカ側から描かれたものなので、もっと日本を批判するような内容も含まれているかと思っていたけど、そうではなくて戦時下におけるアメリカの問題、人種差別なども含んだ自国の問題に焦点を当てた映画となっていた。
国は違えど、人間は人間。争うべきではない、憎みあうべきではない。きっと個人個人のレベルでは、みんな分かっている。こんな風に争い合う必要もないはずなのに、それが国家レベルになると戦争なくして関係を保つことができなかった時代。国家の権力者たちがそろって戦争を推し進めた背景には、きっと正当づけされた理由があるんだろうけど、結局犠牲になるのは国家の民、一人ひとりの人間。
今の日本からは想像できないけど、そんなに昔のことではないんやよなぁ。
ガーナにいることを忘れそうな時間だったが、ふと、なぜ日本は戦後数十年足らずでこんなに大きな発展を遂げたのに、アフリカは発展できないんだろうということが頭をよぎった。たくさんの理由がある。まぁ、またこの話は後日。きっと活動していく中で、もっと何か見えてくるだろう。
ちなみにこのシリーズ第2弾「硫黄島からの手紙」はドミトリーにはないので、帰国後見ようと思う。
ということで、いよいよ明日からみんなが赴任をし始める。
私は、7月25日 水曜日
Nkawieへ赴任
事前にホームステイをしたから、どんな所かは分かっているけど、あそこでこれから2年の生活がスタートするという実感はやっぱりまだ無い。一体いつになったら、旅行気分(いや、もう今は旅行気分というわけではないけど、2年という期間が果てしなく長く感じられて想像できない)から変われるんだか・・でも、27日からは職場にも行く予定。働かないとね!
任地では3か月前に一足先に赴任しているエイズ対策の先輩隊員と一緒に住む予定。安心なような、でも共同生活に少し不安もあるような…でも、とても気さくな人なので、良かったと思う。
まぁ、でも私はラッキーと思う。もう人が暮らしている所に転がり込むので、キッチンやトイレなどはキレイにされているやろうし、あとは自分の部屋を整えれば良いだけのハズ。
まずは害虫駆除からね。。。ホームステイ中に部屋を見せてもらったが、きっとあそこには何百もの虫たちが暮らしているに違いない…!これほど、バルサンが欲しいっ!思ったことは、人生史上今だかつてないと思う。
なんとかキレイにして、『土足禁』の部屋を作り上げたい私。自分の部屋くらいはくつろげる場所にしたいもんねぇー
最後にドミトリーでみんなと↓ 背の順 もちろんsmallest↓
なんか一人だけめちゃ茶髪。傷みまくって、どこまで色が落ちるかしら~~
髪の毛切りたし!誰かすいてー
ガーナドレス??
か、どうかはよくわからないけど、、
ガーナでは布地を買い、それを仕立て屋さんに頼んで、服を作ってもらうというのが一般的。もちろん既製品も売っているけど、物によっては仕立ててもらった方がお買い得だったりする。デザインもポスターを見ながら、首元はこんな感じで、袖はこんな感じで…という風にアレンジでき、採寸もしてもらえるので、完全オーダーメイド。
ということで、さっそく作ってみた☆
まずは手始めに、ワンピースを作成。
二の腕がムチムチですな・・汗
まぁ、それはともかく、、
布地+縫製=約700円 也
とてもたくさんの種類の布地が売っており、それらを選ぶ楽しみもある。時々、縫製が荒かったりということもあるけど、それは運。
今度はどんな服を作ろっかな~~♪
17日、ガーナの副大統領を表敬訪問した。その前に日本大使館を訪問し、大使と一緒に官邸(?)へ。
副大統領ってどんな人やっけ…??
大統領はクフォーさん。
副大統領は…えーっと。。えーっと。。
…結局、訪問が終わった今も知りません。
すみません。
いや、言い訳すると、この日は朝から体調が悪くて、風邪をひいたっぽく、朝から頭痛でしんどかった。現地語でスピーチをしなきゃいけなかったので、皆緊張してたけど、私はそれよりも早く横になりたい一心で、まったく緊張せず。
でもやっぱり国家の副大統領に会うということは、とっても貴重な体験なんやろうなぁ。テレビと新聞の取材が来ていて、夜全国放送で流れるらしい。見れないんやけどね。
ホームステイ中、KumasiにあるClutural CentreとZOOに連れて行ってもらった。
Cultural Centreではアシャンティ王国の歴史?についての博物館に入り、ガイドさんのちょー速くて、アフリカンアクセントのドギツイ英語を流し聴き、ほとんど分らないかったけど、フムフムとうなづいていた。ここまできついアフリカンアクセントの持ち主には初めて出会ったな…
いやぁ、恐れ入りました。。
ZOOは、まぁまぁ広かったが、うーん、でも東山動物園の5分の1くらいだろうか。いたのは、ダチョウ、ラクダ、猿が数種類、鳥が数種類、ライオン、ピューマ、ハイエナ、カメ、ヘビが数種類、ワニ。
幼稚園児が遠足に来ていて、「オブロニ、オブロニ(白人を意味する)」の大合唱だった。だから、私はオブロニじゃないっての!まぁ、ガーナ人から見たら、白人も黄色人種もそんな大差ないんだろうけど。
でっかいカメ↓ Israelと白いラクダと↓
しかし、ジリジリじりじりアフリカの太陽は、私の肌を一層焦がしていっている。アネッサの効果は、ほとんど、いや全く?感じられない。
はぁー2年後が思いやられる…
ガーナの公用語は英語ということで、65日間の訓練では毎日英語づけだった。
しかし!!
首都Accraでこそ、英語はけっこう常用するが、ここNkawieでは英語を話せる人は人口の1割もいないんじゃないかと思う。日常会話は常にTwi(チュイ)語という現地語。私と話す時のみ、英語を話せる人は英語を使ってくれる。話せない人は、分からないと言っても、Twi語で話しかけ続ける。ここで生活していくためにはTwi語なしではやっていけないと実感した2週間のホームステイ…。
ガーナには74もの現地語が存在する。Twi語も3つに分類され、厳密にはここで話されているのはAsante Twi
という言葉。Ashanti州には王様がおり、今でこそ実権は握っていないが、国家における権力はまだまだ強い。(日本における天皇みたいなもの?)ということからか、なんなのか分からないが、Asante TwiはガーナのNational Languageとされている。なので、多少の方言はあるだろうけど、ガーナ人ならほぼTwi語を理解できる。
こんなことなら、訓練所からTwi語をやってよー!!
…と声を大にして言いたいっ
まぁ、実際やれないのは、教師がいないからというのが主な理由だろう…
さて、このTwi語。かなりくせ者。。
文法は英語と似ている。が、同じではない。
文字は英語と似ている。が、同じではない。
アルファベットには存在しない文字が2つ加わり、アルファベットの「C」や「Z」が存在しない。でも、識字率が低いので、この際あまり文字は関係ない。
発音は英語と似ていない。SchoolやCarなど、外来語は多少似ているものもあるけど、他は似せても似つかない。
最大の問題はHearing!!
まったく聞き取れない。
Twi語は単語を覚えても、文章の中で前後の言葉とくっつき、発音が変化するという訳の分からない特性を持っており、ただでさえボキャブラリーのない私から、さらに聞き取れる単語を少なくしていく。。。
この言語をマスターできる日はくるんだろうか。
I don’t have confidence at all!!
でも地道に勉強するっきゃないやんね…泣