ガーナと言えば?と聞けば、9割くらいの人はチョコレートと答えるんじゃないかと思う。「Ghana」という名のチョコレートがあるくらい、ガーナのカカオは有名。
でもカカオがどんなものか知ってる人は少ないのでは??私自身、チョコの原料「カカオ」とはカカオの実で、きっとチョコレートの風味がするんだ☆と思ってた。
↓これがカカオの実。
中には種(これがいわゆるカカオ豆)がたくさん詰まっていて、その周りを実が包んでいる。実は白色で、チョコのように茶色でもなければ、チョコレート味もしない。カカオもフルーツの一種。オレンジのように甘酸っぱい味がする。
実は、日本が輸入しているカカオとはカカオの種のこと。カカオの実から取り出した種を発酵させ、天日干しで乾燥させたものがチョコレートの原料となる。村に行くと、そこら中でカカオの種を干しているので、発酵した少し酸っぱい臭いがする。
カカオの実は子ども達のおやつ。
カカオの種がチョコレートになることを知っている子どもは少ないんじゃないかなぁと思う。ガーナに実際住んでみると、日本のドキュメンタリー番組でよくやっている様な「カカオ農園の児童労働」のような問題が、こちらでそれほど深刻視されているとは思えない。テレビ番組はホント人の心をうまく揺さぶるように作られているとは思う。(注:児童労働がないわけではない。子どもが家族の一員として農場で働くことはこちらの生活の一部になっているように感じられるだけ。そして農園が広がるような村では学校が無かったりするから、通わせてもらえないというのは語弊がある気がするだけ。)でも、ガーナのカカオ農園で働く人々がチョコレートの味を知らないかもっていうのは有り得る話だと思う。板チョコくらいのチョコレートを買うには、町に行かないといけないし、ご飯一食分のお金がいる。