今週は、月水金はまぁまぁよく動いた。火木はGHSで資料を読んだり、チュイ語をSelf Study。
私に要請されている仕事内容は、
・PMTCT(Prevent Mother to Child Transmission:HIV母子感染予防) の促進
・VCT(Voluntary Counselling and Testing:自発的に来た人に対して、カウンセリングとHIV検査を行う)センターの促進、改善、運営
・PLWHA(People Living With HIV/AIDS:HIV陽性者)の支援
・各種データ管理
・マラリア、栄養失調等の公衆衛生
ざっとこんな感じ。
当面、毎週水、金曜日は病院、Health Centreまわり、それ以外の日は、スタッフと共にCommunityまわりやGHSで作業をすることに決めた。
配属先GHS(Ghana Health Service)の中↓
冷蔵庫の中身はワクチン↓
ここAtwima Nwabiagya郡には以下のような医療施設がある。
・Nkawie-Toase Hospital:郡にたった一つの病院で、Drは1人。39床、一応手術室あり
・Abuakwa Health Centre:Abuakwaはうちの郡の中で最も大きい町。Medical Assistant (Ns以上Dr未満の人)が1人
・Akropong Health Centre:Medical Assistantが1人
・Asuofua Health Centre:Medical Assistantが1人
・Barekese Health Centre:Medical Assistantが1人
Abuakwa Health Centre↓
しばらく水曜日はNkawie-Toase HopitalのAntinatal Clinic(産科外来+VCTセンター)、金曜日はAbuakwa Health Centreに行く予定。そこで何をするかというと、とりあえず今週は、なぜか日本でやっていた仕事と同じようなことをやることになってしまっていた。
いや、やらせて頂きました!と書いておきます・・
妊婦健診の部屋に入り、妊婦さんの子宮底(子宮の大きさ)測定、胎児心拍の聴取(ドップラーなんてものはないのでトラウベを使っている)、胎位の確認などなど。意外に健診はしっかり行われており、血圧、体重、尿糖・タンパク、貧血なんかも調べており、母子健康手帳なるものも存在する。すべての人が病院に来られるわけではないので、それは問題なんやけど。
妊婦健診↓ 産科病棟↓(でも、産後24時間以内には退院していく)
ガーナの母子健康手帳↓
それらをしながら、本業であるHIV/AIDSの説明なんかをちょっと話し、検査を受けることを薦める。もちろん英語で。
しかし!!困った・・・!!
英語を話せる妊婦さんがほとんどいない。朝9時くらいから健診が始まり、3時くらいまで休憩なしで、50人くらいの妊婦さんのお腹を触らせて頂いたが、その中で英語が通じたのはホント5人くらいじゃないかと思う…他の人に対しては、通訳してもらわなくてはいけなかった。しかし通訳してくれる彼女も仕事をしながらなので、どこまできちんと通訳してくれているか分からない。チュイ語でHIVの説明なんて、気が遠くなるくらい難しいけど、できるようにならなきゃねぇ。。
実際、GHSで働いているトップのPHN(Public Health Nurse)にHIVについて話すと、「私はとてもよく勉強してきているから、HIV/AIDSの知識は持っている」と自信をもって答えるが、じゃあ実際に「あなたは自分のステータスを知っている?」と尋ねると、「私には夫は1人しかいなくて、彼としかセックスはしていないから検査を受ける必要なんてないわよ」と言う。彼女も確かに妊婦に対して検査を進めることは必要だと言っている。しかし、『自分』となると別問題のようで、「検査を進める医療者が自分は検査を受けたことがないなんて、ナンセンスじゃない?」と言っても、「なんで検査を受ける必要があるのよ?」とカッカッしてくるので、話が進まない。トップにいる医療者でさえ、HIVは自分には関係のない病気と思っている。私もちょっと前まではそうだったが、決してそうじゃないことを伝えていかなければいけない。同僚の意識改善も私の仕事の一つか。
さて、どうやって伝えていこうか。