特に今力を入れているのはPMTCTの促進。
私が日本でやっていた仕事を生かしやすいから…という理由もあるが、うちの郡ではPMTCTがとても遅れている。
PMTCT:Prevention Mother to Child Transmission
PMTCTはWHOをはじめ、政府も推進している対策で、検査したい人が検査を受けにくるVCTとは少し性質が異なる。もちろん検査はカウンセリングの後、本人の承諾を得て行われるが、医療者は母子感染予防のために、妊婦がHIV検査を受けることを推進していかなければならない。
郡病院では、妊婦健診の前にGroup Counsellingと言って、助産師が妊婦に栄養の話や母乳育児の話をする時間がある。私もその時間を少しもらい、HIV&AIDSの話をしている。一応Twi語で。私がつたないTwi語で話すことによって、あとで助産師が補足の説明をしてくれるから、彼女たちがHIVについて話すきっかけにもなれば…そしてゆくゆくは彼女たちだけでやってもらえれば…と思っている。
偏見や差別がまだまだ強いガーナでは、私の話を聞いて、実際に検査に来てくれる妊婦はほんの一握り。それでも伝わる人には伝わる。
Twi語の発音が悪いので、絵を描いて、HIVとAIDSの違い、感染経路クイズ、3つの感染経路、特に母子感染を取り上げて話し、分娩前にHIVテストに行くことを勧めている。
しかし、なかなか思うように行かないのが、ガーナ。
せっかく妊婦が検査を受けてくれる気になっているのに、肝心のカウンセラーが不在だったり、HIV検査キットが不足したり…。
郡病院にVCTがあるので、検査はそこで行われるけど、一番遠くのHealth Centreから来るには往復約4時間、2GHCかかる。2GHC=日本円にすれば、たかが約200円。しかし、私でさえ2GHCもあれば、3日は暮らせる。彼女たちにとって、いかに高額か…。たくさんの時間もお金も使って、来てくれた妊婦を裏切ってしまうようなことも起こってしまう。妊婦の不満は助産師へ、助産師の不満は私へ。。はぁー。。
妊婦に対しては、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
スタッフが足りない!という問題が、今一番の問題。しかし、それは私にはどうしようもできないこと。誰も責められない。
どうしたら、うまく回るんだろ。。
それにしても、せっかく訓練であんなにやったのに、HIV関係のことをぜんぜんやれてない・・・
一度に大きな収穫を得るのはやっぱり難しいよ。
コツコツ下積みしていくことで大きな結果が残せるんやよ。
うち正直HIVとか自分には関係ないって思ってたけど、
あやかちんのBlog読むようになってすごい興味持つようになたし、
彼氏にもそういう話するようになったよ!