Midwifeと一緒に、HIV陽性者のhome visitingをした。
Abuakwaに住む5人の陽性者のお宅に伺った。
いずれの人も、HIV(+)と知って、1年前後だったが、みんなHIV薬を服用しているという。ということは、けっこう以前に感染していて、状態が悪くなってきたから検査を受けてみたところ、陽性だったということが考えられる。差別、偏見があるために、やっぱりまだまだ健康なうちに、自ら進んで検査には行くいなんてことは考えにくい状態なのだろう。
一時は結核も発症して、状態が悪くなった人もいるらしいが、この日会った5人はわりと元気そうだった。しかし、彼らの共通した問題は一つ。
お金のこと。
仕事が手に入らない。
これはHIV陽性者に限ったことではないのだが、その中でも彼らはひと際仕事を得られにくいようだ。体調に左右されること、偏見があることなど、さまざまな要因が考えられる。
しかしHIV薬を服用しつづけるということは、必然的にお金がかかるということ。
HIV薬は国からの補助が出るため、1瓶40GHC(約4000円)のうち、自己負担は5GHC。しかし、5GHC、日本人にしてみればたかが500円。でもガーナでは、この値段で茄子が500個買える。
彼らにとって、とても高額であることが分かる。
他地域では、HIV陽性者が集まり、Income generationのために、作物や石鹸などを共同で作っているところもある。しかし、うちの地域では、その材料を買うためのお金さえ予算から出せない状況。
通常、一つの郡に与えられた全予算のうち1%がHIV・AIDSのために当てられるのだが、それがほとんど降りてこない状況らしい。
現在うちの郡のHIV陽性者を支援している団体はたった一つ、OICというアメリカのNGO。毎月、第4木曜日にGHSに食べ物(穀物と油)を持ってきて、陽性者に配っている。到底1人の人間が1か月暮らす分には足りないのだが、それでもBetter than nothing.
残念ながら、協力隊の目的は技術援助であり、JICAは隊員を通じての金銭的援助はほとんど行わない。外国人という立場で働いていて、周りからも金銭援助を期待されているのが目に見えて分かりながら、お金の工面はどうにもできない私は、こんな時身の置き場がない。なんとか郡役所が予算を獲得してほしいと願うばかり。。
~District AIDS Committee~
ようやく予算が降りてきたということで、郡内の要人が集まって、Distorict AIDS Committee:DACが開催された。内容は、予算の話やその使い道、今後VCTの強化、Mobike VCT Campaignを実施予定であることなど。
今回はまだ初回だということで、あまり具体的な話は出なかったけど、DACは四半期に一度開催していく予定だということで、今後の発展を期待。今まで知らなかったNGOの人と知り合いになれたし、それは収穫。
会議はAll英語。All Twi語でやられるよりは全然いいし、ちょっとはGhanaian Englishに慣れてきた気もしていたけど、それも気のせいだったかも。。ホントに一部しかピックアップできない。近くで向かい合って話し合うと聞き取れたりもするけど、遠いとホントに聞き取れない。。
あー英語ペラペラになりたい。