NGOと協力して、孤児支援プロジェクトを計画している。
当初の希望であった孤児院などの建物の建築は資金の問題、需要の問題、建てた後の管理の問題、人件費などまだまだ不透明な部分が多いため、もう少しできることから実施しようということになった。いろんなワークを通して、孤児たちが現在抱える問題は「食事」「学校」に関連するものが多いことが分かり、これからのNGOの活動は「栄養」「教育」の2点に焦点を当てていくことに決定。子ども達に栄養バランスのとれた食事の提供、学校費用・必要物品の支給(すべての子ども達が義務教育を修了できるように)、勉強場所・資料の提供(いずれは学校側と協力して図書館を作りたい)を目指す。
NGOの青年ボランティアたち
しかし、ここでも問題になるのは資金。他に援助を求めるのは最も簡単な資金作りだが、援助が得られなければNGOの活動も倒れてしまう。それではいけない、NGO自体が自立していくためには?ということで、まずはNGO自身が活動資金を生みだしていけるような活動を実施していくこととなった。
いろいろ候補はあがったが、結局以下の2つから始めることに決まった。
① マイクロファイナンス
バングラデシュのある村で大成功したことで、日本でもニュースになったことがあるので、知っている人もいると思うけど、低金利でお金を貸すというもの。NGOでは、孤児の家族を対象に銀行よりも低金利でお金を貸し、全額返せたら、また次のお金を貸す。孤児の家族は、そのお金で仕事を獲得し収入を得る。これは孤児の家族を巻き込んだ活動なので、家族の支援にもつながり、家族が収入を得られれば子ども達にも還元される。まずは3人からスタートし、軌道に乗れば拡大していく予定。
② グラスカッター飼育繁殖
グラスカッター:見た目はデカイねずみ、もぐらみたい。
こないだ初めて見てきた↓
ガーナでは食用として一般的であり、ガーナ人は大好き。嫌いという人を聞いたことがない(私も食べたけど、ちょっと臭い気がした…)。市場で良い価格で売れ、需要も高い。また鶏のように病気蔓延の心配も少なく、ネズミ算式とはよく言うが、1度に10匹くらい赤ちゃんを産むので、繁殖能力も高い。しかし相手が生き物なだけにうまくいくか心配だが、経験者からのアドバイスを受けることもでき、これがやりたいというガーナ人スタッフの意志を尊重して、この活動に決定。まず赤ちゃんグラスカッターを10匹購入し、5か月ほどで出産するようになるので繁殖させ、販売していく予定。スタートするために、ゲージや備品、グラスカッター本体を購入する必要があり、JICAの「小さなハートプロジェクト」という制度を利用して、支援を申請することとなった。
<小さなハートプロジェクト>
JICAが資金援助をするのではなく、JICAを通じて一般市民、企業に呼びかけ、プロジェクトに賛同してくれた人達が支援を行う。申請しても賛同してくれる一般市民、企業がなければ、支援は受けられない。
お願い:
もしこのブログを見てくれている人の中で、「小さなハートプロジェクト」に興味のある方がおられましたら、ネットで検索して見てみてください。私の件はまだ載ってないですが、他の国で活動している隊員さんの申請など見られます。