私は新規要請でここに来た。一応JICAの方針としては、3代は続けて協力隊員を派遣することが目標。でもそれが可能かどうかは、配属先の状況や隊員からの情報による。配属先が必要と思っていても、隊員が必要ないと思えば、それを訴えることはできるし、反対に隊員が必要と思っていても、配属先が必要ないという答えを出せば、後任は要請されない。
先週、私の後任要請について配属先とJICA側とで話し合いがもたれた。
私は『エイズ対策』での派遣だけど、今やっていることがエイズに限局したものではないこと、配属先の要望もヘルス全般に関わるというものだったため、もし後任を要請するならば『保健師』の方が良いのではないかと思っていた。『エイズ対策』というのは、特に医療資格を持っていなくても、誰でも応募できる職種であり、もし医療資格を持たない人が後任になった場合、ここで働くのは少し厳しい気がしていた。私自身、本当に後任が必要なのか疑問に思う部分もあり、後任がどうしても欲しい!と主張する訳ではないが、本来の要請目的である「VCT/PMTCTの環境を整える」ということについて、まだまだ改善が必要なことと、うちの郡ではまだART(HIVの治療)が導入されていないことから、この先どうなっていくのかもう少し見てみたい、できることなら治療ができる環境が整うまで協力隊が関わっていけたら…という気持ちもある。配属先にどうするかを委ねることにし、結局、後任要請をする方向で話が進んでいる。しかし『保健師』は応募者が少なく、後任獲得が難しいということで、引き続き『エイズ対策』での要請、でも条件として“看護師資格を有する者”ということにしてもらった。
初代の隊員として、これから1年で自分にできることは、今後治療がスムーズに導入されていくようHIV検査の環境を少しでも整えていくこと、陽性者の支援体制を整えること、配属先スタッフとの関係を良好に保つこと、JICAの援助方針を配属先に理解してもらえるよう働きかけること、かなぁと思う。あとは自分の興味あることをいろいろしていきたいなぁ~