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生活のことや仕事のことなど、日々の足跡を少しずつ残してます。
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結核とHIVは切り離して考えられない疾病ということで、エイズ対策での派遣ながら結核患者とも関わっている。国によっては結核患者の40%がHIV陽性であったというほど、HIV陽性者が免疫低下時には結核に感染しやすい。そして結核は症状が出現するため、それが病院にアクセスし、HIV陽性と分かるきっかけともなる。

以前にも書いたが、ガーナにおける結核患者の治療は、DOTSと呼ばれるプロトコルが無償で入っている。患者の負担は病院に来るまでの交通費のみだが、この治療は6か月続ける必要がある。しかし、人に感染させる心配があるのは2か月までで、そして激しい咳や喀痰などの症状も次第に軽くなっていく。よって、その時点で治った!と自己判断して、病院に来なくなる人も多い。しかし6か月完の治療を終え、最終的な検査をしなければ完治とは言えず、その場合、まだ体内に結核菌を持っている人もいて、数か月後に再発してやってくるケースもある。

そういう訳で、出来る限り全ての患者に6か月の治療を終了してほしいため、結核治療を途中でドロップアウトした患者の訪問が必要となる。とはいえ、医療者だって生活があり、自分のポケットマネーを使ってまで、自己中断した人の面倒は見切れない!というのが正直なところ。去年までは、結局私1人で行うしかなかったこの家庭訪問。去年の終わりから、結核患者担当者が変わり、私と同い年の女性が担当となった。彼女は仕事に対する姿勢も積極的で、患者への説明も丁寧。Ghana Health Serviceも治療中断患者フォローの政策を打ち出し、それに対するお金が降りるようになった。今は彼女と一緒に、患者の家庭訪問に行っている。

 

やっぱり外国人の私が1人で訪問するのと、現地語が話せるガーナ人と一緒に行くのでは、伝えられる情報の正確さや量が違う。また私は毎日結核の仕事をしているわけではないので、訪問した患者とそのお宅で初対面ということもある。その場合、向こうからしたら、この片言しか話せない子どものような外国人は一体何者!?っていうことになる。


外国人ボランティアは、やっぱりボランティアという立場でしか関われない。でもそれは仕方ない、当たり前のことで、一番大切なのは現地の人がいかにそれを重要と捉え、ガーナ人からガーナ人へ伝えられることだと実感している。

 

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2007年6月18日から青年海外協力隊(19年度1次隊)、エイズ対策で、ガーナへ派遣されていました。
今は日本でまた病院勤務。
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