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生活のことや仕事のことなど、日々の足跡を少しずつ残してます。
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先日、携帯に知らない番号から電話がかかってきた。相手はTwi語しか話さず、そして興奮していて何を言っているのか分からない。たまたま病院にいたので、英語の話せるスタッフに通訳してもらった。
相手は、先日夫に追い出され、今は1歳の娘と2人で暮らしているHIV陽性者の彼女。彼女は電話を持っていないため、近くで働いていた大工さんの電話を借りてかけてきた。


空き巣に入られ、所持金を全て盗られた…と。

彼女が住んでいる部屋は、建設途中で止まっている窓も屋根もない家。そんな所に入る空き巣がいるのか?と思ってしまうが、鍵もカンと一発やればすぐに壊れてしまう小さなもので、私でも入ろうと思えば入れてしまう程の侵入しやすさ。そんなに大金がないのは承知で入ったのだろう。

その日の夕方、彼女宅を訪問し、家の状況を見せてもらった。被害に遭ったのは、鍵のかかったカバンに入れていた彼女の全所持金32GHC(うち、10GHCは他人から借りているもの)、水筒など日用品の3点。

電気も水もない、暗く狭い彼女の家
 

ビニールシートをかぶせただけの屋根
 

彼女は今、なんとか仕事を得て、ココと呼ばれる食べ物を売って生計を立てている。雇われて、商売をしているので、彼女の元に入る収入は1GHC/日(約100円)。そこから、自分と娘の食費や生活費を支払い、少しずつ貯めてきた22GHC。最初は怒りで、勢いの良かった彼女だが、だんだん声が小さくなり、気がつくと泣いていた。自分がHIVに感染していることを知った時も、夫から暴力を振るわれた時も、そして夫に家から追い出された時も、仕事がなくて本当に困っていた時も、他人に涙を見せることのなかった彼女が、初めて泣いていた。いつも1歳の娘をおぶって、いつも肩を張って頑張っている彼女だが、今回の件で今までこられていた涙があふれてしまったのだと思う。

私にできること。お金をあげることは簡単。協力隊員は約400$/月ほどの生活費をJICAから頂いているので、彼女が失った32GHC(約3200円)は「ハイ、どうぞ」とあげることのできる額である。きっとあげたら彼女は喜ぶに違いないし、その分彼女の負担も軽くなるかもしれない。でも、彼女がこの数か月必死に歩き、得た仕事で貯めたその額を、いとも簡単にさらっとあげることはできなかった。かと言って、何も助けてあげないわけにはいかないので、5GHCだけ手渡し帰った。

彼女の家の前から
 

お金をあげることはとても簡潔、そして難しい。あげるのは簡単だし、あげたい気持ちはある。でもあげて終わりじゃない。その後も付き合っていかなければならないし、相手の厳しい生活環境は変わらない。ヘルプできる立場にいながら、手を差し伸べないのはおかしいだろうか?
私は一体どこに立っていれば良いんだか揺れてしまう。

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2007年6月18日から青年海外協力隊(19年度1次隊)、エイズ対策で、ガーナへ派遣されていました。
今は日本でまた病院勤務。
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