病院、各ヘルスセンターでは、村を5~6か所決めて、毎月1回出向き、体重測定と乳児健診を行っている。私も月に2~3回、それに同行するようにしている。
村に行くのは、ヘルスセンターの中で働くよりも、新しい発見があって新鮮。見たことない果物や花を見つけたり、人々の暮らしを身近に感じたり、アフリカの貧しさを目の当たりにしたり。
健診のお手伝いをしている村のヘルスボランティア
家庭訪問をする時もある。
先日、フィラリアの患者と出会った。足がパンパンで、まるで象のようになっている。彼女はもう10年以上前から患っているという。痛みはひどくなる一方だが、お金がないため病院に行くことはできない。
フィラリアは寄生虫の1種で、蚊などの吸血昆虫を媒介する熱帯感染症。病気が進行すると、フィラリアがリンパ管を破壊するので、末梢組織の循環が阻害され、彼女のようなひどい浮腫をきたし象皮症となる。
治療は外科的治療と内科的治療があるが、ガーナで治療を行うととても高額になる。何か事情があって、電気も水もないボロ屋にまだ学生の息子と住んでいる彼女に、とても払える額ではない。
とりあえず出来ることと行ったら・・・対症療法。
足を冷やす、石鹸でよく洗い清潔にする、マッサージする、寝る時は足を高くする。こんな些細なことしかできないが、やらないよりはマシだと思うので、石鹸(1日100円以下の生活をしている人たちにとっては、1つ50円の石鹸でさえ買えなかったりする)を持って彼女を再訪した。
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