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生活のことや仕事のことなど、日々の足跡を少しずつ残してます。
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ガーナには、エイズ対策に関するJICA技術プロジェクトが入っている。協力隊事業とは別物なのだが、同じ場所で同じ問題に取り組むということで、時には連携したりもする。このプロジェクトは2年がかりのもので、今年9月で終了する予定。

先週、プロジェクトの一環として、Ghana Health Serviceのスタッフを対象に、思春期保健に関するワークショップが行われた。今まで、プロジェクトと隊員の連携の仕方について疑問を抱くところが大きく、それほど活動の中で関わってこなかった。でも私にとって、これが最後のプロジェクトに関わる機会なので、1日だけワークショップに参加してみた。

やっている内容は、日本で私が勉強するような内容と大差なく、内容はしっかりしていた。スタッフが知識を持つのは大切。問題は、それを実現できるのか。毎日の業務の中で実践できるのか。ワークショップの中でだけ、一生懸命考え、素晴らしい発表をしても、それが現場で実行されなければ意味がない。

   


私が日頃からよく思うこと。
ガーナ人の医療スタッフには学ぶ機会はある。ガーナ人はワークショップというものが大好きで(もちろんランチとお金がもらえる)、役職が高くなればなるほど、しょっちゅういろんなワークショップに出かけている。ただワークショップで学んできた成果を実践する場所がない、方法がない。お金不足やスタッフ不足、その他ソフト面、ハード面からの様々な問題が現存している。やる気のある個人が頑張っても、なかなか大きな組織を変えるのは難しい。ジレンマ、そして諦め。or最初から答えの見えている努力はしない。


現場レベルの人を鍛えることを否定しているわけではない。それもとても重要だと思う。草の根から変わることだってあるだろう。でも今のガーナは、根を張らせて、果実を実らせるための土壌と水がないと思う。それを言ったら終わりだよね…って言う人もいる。じゃあ、何をゴールに日本は援助を続けているのか?なぜ果実を実らせるための援助をしないのか?援助については、いろんな考え方があるし、どうやったって一長一短はある。そして私ごときがどうしたら良いなんていうことは言えないのだが、、いろんな矛盾を感じて勝手にモンモンしていた1日だった。

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ブログにも何度も書いているHIV陽性の彼女。
ここ3週間くらい体調が悪く、ひどく咳をしていた。咳止め薬を飲んでも、あまり良くならない。HIV陽性者が最も罹患しやすい日和見感染症…それは結核。彼女の咳の仕方からも、まず結核を疑った。病院へ連れて行き、2日間の検査の結果、結核は陰性。


それじゃあ、この症状は何なのか??
結核であることが決して望ましいわけではないが、まだ結核とはっきり診断できた方が、治療が受けられる。HIV感染により免疫が下がると、あらゆるウイルスや菌に感染しやすくなる。ややこしい感染症じゃなければ良いけれど…結核は陰性なので、とりあえず抗生剤をもらって様子を見ることになった。


自分が少々しんどくても、誰も稼いでくれる人はいないし、1歳の子どもはいるし、とりあえず生活費を得なければならない。私が訪問できる日は野菜や魚、果物などを持っていけるけど、毎日というわけにはいかない。以前、やっていた「ココ」という食べ物の商売は訳あって、できなくなってしまった。たった1日1GHCの収入だったが、それで生計を立てていた彼女にはそれが全て。仕事がなくなってからは、時々HIV陽性者の会や教会から寄付されるお金で食いつないでいた。


そんな彼女に、また悲しい出来事。1月に離婚した夫が再婚し、今彼女が住んでいる家のすぐ近くに引っ越してきた。夫に「子どもは自分が引き取りたい」と言われ、娘を奪われる不安。彼女がそこに住んでいることを知った元夫はまた暴力を振るうし、彼女がHIV陽性者であることを知っている夫が、いつ近所の人にそのことを言いふらすか分からないという恐怖。彼女はまたどこか住める場所を探さなくてはならなくなった。

でも、彼女には目標があった。

「ボールフルーツを売って、子どもを学校に行かせて、自分が育てる」

力強く、私にそう言い続けてきた。
ボールフルーツ(ドーナツみたいなもの)を売りたいという彼女の気持ちはずっと前から聞いていた。材料は自分で買える。でも1個約15円のボールフルーツを売るために、頭に乗せて運ぶ約600円のケースが買えない。自分で何とかできるなら、その方が良い…とも思う。でも収入の無い彼女が切羽詰っているのも十分分かる。葛藤もあるが、私はもうすぐ帰るし、彼女が新しいスタートを切るのを見届けたかった。


そして、今週月曜日からボールフルーツをステーションで売り始めた。時々クセのある味のボールフルーツがあるのだが、彼女の作ったボールフルーツはとても美味しかった^^

   


決して、大金が稼げるわけではないし、体調の心配もある。でも、ステーションでボールフルーツを売ってる彼女は久しぶりに生き生きして見えた。

ようやく赤ちゃんグラスカッターが生まれた!!
12月に購入したメスと3月に購入したメスの2匹が妊娠しており、ずっと出産を待望にしていた。今回出産したのは12月に購入したメス。


グラスカッターは大きいけれど、一応ネズミの仲間なので、多い時は10匹くらい産むと聞いていたが、今回はなんと!!






………1匹だった^^;



 
これは大人↑
ベビーはすぐ草の下に隠れてしまって、写真を撮るのが難しい。。


環境が大きく変わりすぎたせいで、流産とかしてしまったのかもしれない。でも1匹でも、とにかく生まれてよかったー☆私が帰るまでにベビーを見れて良かったー

 
NGOのメンバーとこのプロジェクトを引き継いでくれる新しく20年度4次隊の隊員さんと

これから約6週間は母親と一緒に育て、その後は別々のゲージに移す。そして3か月くらい飼育し、子どもが欲しいという買い手があれば、販売していく予定。母親はまたオスと一緒にし、妊娠を待つ。

まだこのプロジェクトにより収入が生み出せているわけじゃないけど、ようやく次のステップに踏み出した感じです。


 

2年間、時々ナース達と一緒に乳児健診をしに、村々を回ってきた。全ての村に行っているわけではないが、1月に1回、周辺の村人たちが巡回ポイントの村に集まって、子ども達の体重測定と予防接種を受ける。

 

遠くの村を回る時に連れって行ってくれるGHSのドライバーさん。いい顔してマス^^


 


実質、活動できるのは今月いっぱいなので、それぞれの村を巡回するのも最後。今週もいくつかの村と最後のお別れをした。私にとっては最後。でも村人にとっては、いつもと同じ毎日が続く。私もいつもと同じ毎日が続く場所へと帰るんだなぁということを、ぼんやり思ったり。

    


年間で、いろんなガーナの村々を見ることができて良かった。村で見つけたものはいっぱいある。珍しい草花だったり、珍しい鳥だったり、とてもbigなトカゲだったり、畑までの遠い道のりをひたすら歩くお父さんだったり、沼で洗濯するお母さんだったり、頑張って井戸汲みする子ども達だったり。
ガーナの貧富の差は激しい。首都アクラは目覚ましく発展していっているが、少し地方に行けば時代に取り残されたような村がたくさんある。これから、この差はますます大きくなると思う。電気や水道のある生活の快適さや衛生環境、医療事情、教育事情は都会の方が上。でもどっちが幸せか?と言われたら、どちらかを選ぶことはできない。所詮、帰る場所のある身だから…と言われれば、そうかもしれない。でもどちらもそれぞれが築いている生活であって、どちらかが優れているとも劣っているとも思えない、というのが私の感想。


これ何の花?


子どもはホントにかわいい☆
 



たくさんの人が自分も一緒に日本へ連れて行ってくれ、と言う。どこまで本気かは分からないけど、少なからず本心ではあると思う。日本はすごく発展しているし、便利さではかなわない。でもガーナ人が日本を快適と思うか、日本を生活しやすい場所だと思うかどうかは分からない。むしろ、そう思わないと思う。ガーナ人ほど自国を愛している国民はいないと思うし、自分のいる場所で生きる術を彼らは一番よく知っていると思うから。

 

活動任期があと1ヶ月になった。

任地Nkawieから全ての荷物を引き揚げるのが、6月第1週目の週末、その後1週間は首都Accraで、各省庁、大使館訪問や活動報告会、出国手続きなどを行い、6月15日にガーナを出国する。日本には6月17日に帰国し、その後3日間の研修を経て、青年海外協力隊の任務は終了となる。


いよいよカウントダウン!

 

最後に行ったのは、Nzurezoという水上の村。

でも今の時期はちょうど乾季から雨季へ移行する季節なので、乾季に干上がり、小さくなってしまった湖の岸にたどり着くまでに、最寄の村からさらに1時間ほど歩いていかなければならない。

 

ようやくボートが漕げるほどの水かさがあるところまでたどり着き、そこからボートで約30分。ジャングルの中の細い水路を抜けて、大きな湖に出る。

   


炎天下の中をひたすら漕ぎ、Nzurezoに到着。本当に湖の上に村があり、陸とはつながっていない。



   

村の様子


   
この日は、電気も水道もないこの村に1泊させてもらった。大きな湖は、人々の生活を支える漁業の場、お風呂の場、そしてトイレ(おしっこ)の場。私も人生初の大きなトイレとお風呂を体験してみた。頭で考えると衛生的にどーなの…と思うのだが、その場にいると、それが当り前な気がして、そして全然汚い気がしなくて(村人がこの水は飲めると太鼓判を押すくらい確かに水はキレイ)、むしろ大海原にいるのが気持ちが良かった。自然と生きるって、こういうことかな~と感じる一場面。

枝木を編んで、魚の罠を作っているおじさん

 


村人の朝は早い。夜明け、5時頃から漁に出ていく。

   


小さいのに、たくましくボートを漕ぐ男の子。私も1時間ほどボートを漕いだが、マジで疲れる。。ガーナ人、すごいわ~

 

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あんまり見所がないと言われるガーナだけど、最後のガーナ旅行は、ガーナの大地をよく歩き、存分にアフリカを感じた旅行だった^^


 

Wliから一度アクラに戻り、翌日、今度は西の果てを目指した。

左隣コートジボアールとの国境。

 


河を隔てて、向こう岸がコートジボアール。手前がガーナ。
 
 


コートジボアールもフランス領だったけど、ここの国境の町Eluboにはフランスパンはなかったな~そのかわり、激辛ガーナ料理が待ってた。あんな辛いの初めて食べた…(><)火、噴けたカモ!!


Eluboから少し行ったところに、Ankasa国立公園がある。ガイドの話によれば、ゾウや珍しいサルや鳥など動物がたくさん生息しているらしいが、動物には全然遭遇できず、ジャングルの植生を見てきた感じ。でも、マイナスイオンたっぷりで、気持ちの良いトレッキングだった。


   

絶対毒もってそうなキノコ達

   

Ankasaの見どころ、バンブーフォレスト。日本でよく見る竹やぶとは、生え方が全然違う。竹で作られた自然の大ホールのようで、現地の人々は神聖な場所としている。

   

 



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2007年6月18日から青年海外協力隊(19年度1次隊)、エイズ対策で、ガーナへ派遣されていました。
今は日本でまた病院勤務。
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