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生活のことや仕事のことなど、日々の足跡を少しずつ残してます。
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アフリカと言えば、「広がる荒野とバオバブの木」というイメージを抱く人も多いかと思う。

  

バオバブはアオイ目バンヤ科バオバブ属、サバンナ気候で生息する植物。その独特な木の形から悪魔が大木を引っこ抜いて、逆さまに突っ込んだといわれている。悪魔と聞くと、なんだかイメージは良くないけど、とてもインパクトのある、そして私はなんだか優しい感じのする木だと思っている。

ガーナは北部はサバンナ気候、南部は熱帯雨林気候なので、バオバブは北部に行かなければ見ることができない。あっつい気候は苦手だけれど、なぜか北部は大好きな私。きっとアフリカっぽい光景や歴史を想像させる遺跡たちに魅かれるんだと思う。バオバブが点々と生えているそんな風景もその1つ。

   

大きな幹と垂れ下がる大きな果実が特徴的。今は乾季なので落葉中。雨季には白い大きな花が咲きます。

   

実の中は、白いスカスカの砂糖菓子のような食感の果実が入っている。少し酸っぱいがなかなかおいしくて、現地の子ども達はこれをおやつとして食べている。

 

アフリカの大地と共に何千年もの間、この地で独自の文化と伝統を育んできたアフリカの人々。2年間でそれらを理解することは難しく、時には負の感情を伴うこともあるけど、バオバブの木を見ていると、ただ単純にそれらに少しでも触れられたことを素直に嬉しいと思えてくる。

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私は新規隊員として、今の配属先Atwima Nwabiagya District Ghana Health Serviceに配属されている。協力隊は新規から継続して3代の派遣を目標としているが、配属先の希望や隊員の意向によってはそれ以上もあり、または1代だけで終わる場合もある。

私の場合、うちの郡にはVCTセンターがセンターとして確立できていないこと、まだARTが導入されていないこと、患者のフォローアップが不十分、HIV陽性者の収入向上として石鹸作りをスタートさせたばかり、配属先以外では孤児支援のNGO等、引き続きボランティアとして関わっていければ良いなぁと思える活動があるので、後任を要請した。

それとは別に、新規隊員として同じ配属先に「感染症対策」という職種での派遣要請が揚がっている。Bluri Ulcerという感染症が私の任地周辺では時々見られる。あるバクテリアが体内に侵入することで起こる感染症で、浮腫や潰瘍が生じ、そこからの二次感染を引き起こすため、重症の場合は手足切断となる。この新規要請は、私が「エイズ対策」という職種でHIV&AIDSに関連して働いているのと同じように、Bluri Ulcerに対しての要請である。しかし、このBluri Ulcerという感染症は感染経路もまだ不明であり、かつ感染の見極めもPCR検査をしなくては分からないこと、スペインのNGOとオランダの医師が原因追究や治療法確立のため臨床試験も含め、週1回の医療活動を行っていることから、資金援助を行うわけでもなく、医療行為を許されない協力隊員にできることは少ないのではないかと思われた。同じ配属先にいる私としても、この状況で派遣された隊員が活動に困ることは目に見えるようであり、JICAスタッフとも相談して要請を却下した。

…ハズだった。だが、何の手違いか、その要請に対してすでに派遣予定者が決まってしまっており、なんともうすでに二本松訓練所での訓練に入って3月には派遣される予定とのこと。はぁ!?という状況だったが、今更その方の派遣を取り消すわけにもいかず、もっと後になるであろう私の後任隊員に任地を変更してもらい、その3月に来られる感染症対策の隊員さんに私の後任も兼任してもらうということで話が進んでいる。

TICADでアフリカ援助の一層の増加が決定され、外務省としてもODAのうち協力隊の占める割合を減らすわけにはいかないのだろうなぁと思うが、やはり派遣されてからの隊員の状況を考えると、あんまり軽率に派遣要請を揚げないで欲しいな…とも思いつつ。。まぁ、でも新しい隊員さんがNkawieにやってくるのは楽しみでもあったり。私とその隊員さんが一緒に活動できるのは正味1か月弱だけど、私ができることとしてはその人が少しでも気持ちよく活動をスタートできるようにグラウンドを整備しておくことかな~と、すっかり帰国モードになってきたこの頃です。
 

村落分科会活動とドッキングさせて、1/26~28に石鹸作りのワークショップを開催した。

26日はうちのHIV陽性者NGOのメンバーのみで、石鹸の原料となるソーダの下準備をし、27日に身体障害者の
NGOメンバー、村落分科会に属する隊員とクマシ周辺隊員を交えて、ALATA SOAPの作り方を学んだ。

マンゴーの木の下で。アフリカっぽいでしょ。
 

前日の26日は講師が3時間の大遅刻、そもそも時間を守るという概念のないガーナ人なので、スムーズに進むかどうか、とても不安だったけど、27日当日はそれほど大きなゴタゴタなく順調に開催できた。参加してくれた人も楽しんで作業ができたようで、うちのHIV陽性者のNGOメンバーも、ケープコーストからの身体障害者のNGOメンバーもいつもより積極的に参加してくれた。準備段階や終わってからも、やっぱりお金のことでは揉めていたけれど、ワークショップそのもの自体を見れば、やって良かったと思える。日本人がガーナ人に何かを教えるのではなく、ガーナ人がガーナ人に技術指導することは、受け側にとっても受容しやすいものであったと思うし、そこに日本人が一緒に入って活動できたことによって、モチベーションの向上にもなったと思う。

ココナッツオイルにカカオソーダを混ぜて煮る
    

形作り、案外難しいのです・・・
 


今後はこの講習会で得た技術を、参加者たちが自分たちの収入向上活動として継続していくことが望まれる。うちのNGOでは月1回、石鹸作りを行い、それぞれが買取って持ち帰り市場で売る。そして売上の1部を自分の利益とし、残りをNGOにバックして次の材料購入費用に当てることにしている。例えば50Gpの石鹸ならば、10Gpは売った人の利益になり、残り40GpをNGOの利益となる。組織としての運営力が問われるところ。私がガーナにいるあと4か月半で、ワークショップの成果とも言える彼ら
の活動の様子を見ていきたい。
そしてもう1つの成果としては、隊員のHIV&AIDSに対するスティグマリダクション。ワークショッ
プ後、何人もの人がHIV陽性者に対するイメージや気持ちの変化があったことを伝えてくれた。そのことは私自身、とても嬉しかった。

こんなにたくさん出来ました! 泡立ちはGOOD^^
   

開催に当たって、たくさんの人から協力を得られたことに感謝です。

 

2008年1月に赤ちゃんを産んだHIV陽性の女性。今もうちの配属先が組織するNGOの月1回のミーティングには通っている。妊娠中にHIV感染が発覚し、赤ちゃんを出産した当初は、夫の理解も得られ、協力的だった。ように見えていた。

今月のミーティングが終わった後、彼女が私のそばに来て、助けて欲しいとお願いされた。数か月前から夫とうまくいかなくなり、ついに家を追い出されたと。今は夫と住んでいた家を出て、赤ちゃんと2人、知り合いが紹介してくれた家に身を寄せているが、彼女たちに与えられた部屋は建設途中のまま、工事が止まっている1室で、窓枠はあるが窓はなく、骨組はあるが屋根もない、床は冷たいコンクリート、昨日ようやく入口の扉は付けたというひどい所。それでもまだ眠る場所があるから良いのかもしれないが、寒さをしのぐために窓に布を張り、屋根にビニールシートをかぶせ、床には小さなござを敷き、布団なしで眠らなければならない。

彼女にHIVテストを受けるように勧めたのは私で、ART(抗HIV療法)にアクセスできるように一緒に病院に行ったのも私。彼女の夫にHIVテストを受けるよう勧めたのも私。彼女がHIV陽性であることを、HIV陰性の夫に伝える時も同席した。彼女はHIV陽性であることが分かり、治療を受けることができている。治療をしていなかったら、赤ちゃんの状態も今より悪かったかもしれないし、彼女自身の命も短くなっていたかもしれない。でもその反面、それまでうまくいっていた結婚生活を失い、夫を失い、赤ちゃんは父親を失い、住む家を失い、差別偏見に怯え、治療代を支払うために困難を強いられている。

自分の感染を知ることで、感染していることを知らないままに他者を感染させてしまうことは防げるし、公衆衛生的にも自分のステータスを知ることはとても重要。理性で考えれば、どう考えたって知ることは大切。じゃあ、個人のレベルではどうなんだろう。命は長らえたかもしれない、でもその代償として、今失ったものも大きい。感情を持つ1人の人間として考えたら、どっちが幸せなんだろうか…。

1歳になりました。懐いてくれてとても可愛い。
  


もちろHIV陽性であったとしても、幸せな生活を得る権利はあり、現に幸せに生活している人もたくさんいるけれど、彼女を見ているとそう感じずにはいられなかった。

孤児支援NGO「Nothing Pass God Foundation」で先月から、グラスカッターの飼育を始めた。はじめ2匹からスタートしたが、今月あと2匹追加。今度はベビーグラスカッターがやってきた。ゲージももう1つ完成。大人グラスカッターはネズミって言うよりモグラ??だが、ベビーはやっぱりネズミ^^;

    


グラスカッター飼育を計画した時、それとは別に、もう1つ孤児支援のプロジェクト、マイクロファイナンスを計画していた。孤児の家族3人に対して、銀行よりも安い利率でお金を貸すというもの。予算不足で、なかなかスタートできないでいたが、今週からスタート。
3人のうち2人はメンバーの子どものお母さん(このNGOでは父親がいない子どもも支援の対象にしている)で、マーケットで野菜を売っている人とボールフルーツと呼ばれるドーナツのようなものを売っている人。もう1人はメンバーのお姉さんで、ケンケ(食べ物)を作って売っている。4か月を期限として、1人50GHCずつ貸出。銀行の利率は20%だそうなので、NGOは10%とした。よって、55GHCをNGOに返すということになる。NGOの収入としては微々たるものだが、孤児の家族を対象としているから、直接のNGOの収入にはならなくても、家族を支えることによって子ども達の支援につながっていると思う。この3人がうまくいけば、そしてグラスカッター繁殖飼育によってNGOの収入が増えれば、もう少し貸し出す人数を増やしていきたいところ。

 マーケット
 

私は当初、4か月で100GHCくらいは貸せるんじゃないかと思っていた。でも彼女たちには、1か月あたり15GHCを返すのが精一杯ということ。15GHC=約1500円。1日当たりに換算すると50円。生活レベルの差、お金の価値観の差を感じた瞬間だった。

貧困の基準は、「1日1ドル以下で生活している」とされている。ガーナ社会の問題として、上層部の人々がお金を搾取し、ますます裕福になり、下層の人々にお金が届かないということがしばしばある。ガーナで生活していると、特に配属先で病院スタッフたちと働いていると、援助、援助とい
う割に、本当にそんなにお金がないのか…?と疑問に思ってしまう時がある。でもやっぱりコミュニティーレベルに行くと、貧困はそこに存在しており、特に孤児やその家族のような社会的弱者は、そのような状況から抜け出すのがとても困難な状況にある。
最近めっきり空気が乾いている。

皮膚が乾燥を感じ、素直に反応してくれちゃっている。肌はパリパリ、かかとはガサガサ・・・皺が増えそうだ~(><)
息を吸うと、鼻の奥の粘膜も痛い。そのうち鼻血が出ないか心配。。

ハマターン(1~2月に吹く季節風で、サハラ砂漠からの多量の砂を含んでいる)のせいで、肌や服は砂だらけ。そして太陽の出ていない朝晩は、砂漠並みにとは言わないけど、かなり冷え込む。朝は長そで2枚とか着て出かけるけど、昼間はいつも通りあっちぃ!ので、服の調節が難しい。

それでも北部に比べたらマシだろうし、洗濯物はカラッとすぐ乾くから良いけどね~
マラリア予防のためにガーナにいる2年間、ずっと予防薬を飲み続けている。予防薬は何種類かあるのだが、私はドキシサイクリンという薬を飲んでいる。でも日本では、このドキシサイクリンは継続して4か月までしか服用できないとされている。よって、4か月服用後、1ヶ月間だけはメフロキン
という違う薬に替えなければならない。ドキシサイクリンは毎日服用しなければならないのに対し、メフロキンは1週間に1度で良いので、メフロキンを常用している人もいるが、私はドキシサイクリンの方が好きなので、メフロキンの常用はしていない。

でも今月は1か月メフロキンに変えなければならない期間。このメフロキン、副作用が強いことで有名。吐き気や腹痛などの消化器症状に加え、悪夢やうつ傾向などがよくある副作用。8月にも1か月間メフロキンを服用したので、今回が初ではないのだが、今回はこれは副作用?と思うような症状が現われている。服用後数日間の嘔気と、うつとまではいかないが、やや気分が落ち込む気がする。些細なことでも悲しくなったり、イライラしたり。まぁ、それで仕事に行けないとかいうほど深刻なわけでもないし、誰かに「最近暗くない?」とか言われた訳でもなく、自分で自分の思考回路をなんとなく分析してみると…程度のものなので、それがメフロキンのせいなのか、ただ単に悲しくなることやイライラすることが重なっているだけなのか、よく分からない。

もちろんドキシサイクリンにも副作用はあって、ひどい時は嘔吐したりもするのだが、1時間もすれば治まるので、服用を辞めるまでは至っていなかった。でもメフロキンの精神への作用は少し怖い。今まで、薬を飲むことに対して、あんまり抵抗のない私だが、最近は2年間も薬を飲み続けることにちょっとどうなのかなぁ…って思い始めた。ま、今さらやけど。。


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2007年6月18日から青年海外協力隊(19年度1次隊)、エイズ対策で、ガーナへ派遣されていました。
今は日本でまた病院勤務。
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