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生活のことや仕事のことなど、日々の足跡を少しずつ残してます。
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結核の人のフォローを始めて約3か月。

Nkawieの郡病院を受診している結核患者さんは今50名弱。毎日薬を飲み、毎月1回病院を受診する。治療が完了するまで6か月間、これを続ける必要がある。

一見、そんなに難しいことじゃないように思う。けど、日本とは違うのが交通とお金の問題。結核の治療自体はGlobal Fundよりお金が降りており、無料で受けられる。しかし、病院に来るにはお金がかかる。そして車なんか滅多に通らない村から来れる人は少ない。

 

途中で治療をドロップアウトしてしまった患者さんの家庭訪問を時々行っている。

Treatment Recordに書かれた名前と年齢、簡単な住所を頼りに村を訪問し、村の人の助けを借りてお家まで連れて行ってもらっている。言葉の問題もあり、探すのにちょっと苦労する時もあるけど、小さいコミュニティーなんかは案外すぐ見つかったりする。亡くなっている場合もある。でも元気な姿が見れると嬉しいし、なぜ訪問に来たかを説明し、病院に来てほしいことを伝えると「行くよ」と答えてくれる。私は交通費を払ってあげることはできないし、その後、本当に来るか来ないかは患者さん自身が決定するしかない。でも結構ちゃんと来てくれる人が多い気がする。

 

先日も少し遠くのコミュニティーを訪問した。カルテに書かれた氏名、住所を頼りに現地の病院のスタッフ、近所の人の助けを借りて探すこと1時間以上。見つからない。そもそもカルテに書かれた住所の地名はあるものの、そんなハウスナンバーが存在しない。ここら辺であることは間違いないのに、誰もその人のことを知らない。

考えられることは1つ。

患者さんが嘘の情報を病院に伝えた・・

なんでか・・?

きっと誰にも自分の病気を知られたくなかった。だからわざわざ遠くの病院にまで足を運んだ。

 


HIVだけでなく、結核にもスティグマは存在する。

私が家庭訪問をすることによって、プライバシーを侵害してしまうことも有り得てしまう。良くも悪くも、特にオブロニ(外国人)は目立つ。

 

住民の健康増進を・・と公衆衛生の視点から関わっていくことは大切で、どちらかというとそういう活動を求められている気もするけど、最近は現場レベルで個々人を大切に関わっていってもいいんじゃないかって思ったりもしている。迷うこともあるけど、そう思ってこれからもやっぱり家庭訪問は続けていくつもり。

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病院勤務
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自己紹介:
2007年6月18日から青年海外協力隊(19年度1次隊)、エイズ対策で、ガーナへ派遣されていました。
今は日本でまた病院勤務。
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