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JICAと相談した結果、10月にHIV陽性者の声を集めた冊子「VOICE」の製本が決まり、先日ようやく完成した。

ガーナ、ホントに時間通りに事が進まない。。約束した期限を5回以上は裏切られ、12月上旬にセネガルで行われた国際会議にも完成版が間に合わず、試作版で発表され、12月半ばも過ぎてようやく完成。ここまでの道のりが長かっただけに、完成版を手にすることができて感激☆
…と言いたいところだが、中を見て、印刷の粗さにガーナならこの程度で納得するしかないのか…とちょっと肩を落としたり。。


まぁ、でも完成は完成です。18年度3次隊の隊員と2人で製作、編集してきた物なので、わが子のような感じで、それがが形になるってのはやっぱり嬉しいものデス。
 
 

作成に当たって、一部のHIV&AIDSの専門家からは厳しい意見を頂いた。日本でも目にするこの類の冊子が、そう簡単に作成できるものではないこと、たくさんの手記から吟選され、この言葉はどうか、この表現で何が伝わるか等、熟考した上で作成されるという面では、私たちが作成した物はあまりに陳腐なものかもしれない。素人に毛が生えた程度の隊員レベルで作れるものではないと言われたとしても仕方ないが、ガーナで使われている言葉、陽性者の声をそのまま掲載することで伝えられるガーナの現状、私たちがいる草の根レベルだからこそ出来る活動があると思うので、あえてプロに頼らず自分たちとガーナ人で作り上げた。

これから活動でこの冊子を有効活用していくことを考えなければならないが、予算の関係上、量産はできず、400部ほどしかないので、そこらへんのパンフのように誰にでもポイポイあげられる訳ではない。HIVテストを受けられる施設、病院の外来、学校、HIV関係のNGOなどで活用を考えて、エイズ対策隊員だけでなく、その他医療関係の隊員や学校隊員、村落開発隊員など希望者にも活用してもらう予定。

私もさっそく今週実施していたモバイルVCTで活用してみた。HIVテストを受ける順番を待っている人々(英語なので読める人のみ)に渡してみたところ、やはりHIV陽性者の生の声を聞く機会というのは相当ないよう(村レベルでHIV陽性であることを公開している人は皆無に等しい)で、真剣に読んでくれている人もいた。中には、テストを受ける前にHIV&AIDSの説明をしている段階で、「そんなのクマシとかアクラとか都会の話で、こんな田舎にはいないよ」と言う若者もいて、彼にもVOICEを読んでもらい、自分と同じように、誰かの親であったり、誰かの夫、妻であったり、誰かの子どもがHIV陽性であること、決して特別な人だけが感染しているわけではないことを知ってもらった。

    

   

この本を通じて、真剣にHIV陽性者のことを考えてくれる人は少ないかもしれない。でも読むだけでも良い。ちらっとそういう人たちが存在していること、どういう気持ちを抱いているかを知ってもらうだけでも良いと思っている。ちょっとだけでも読む前より、その人のHIV&AIDSに対する気持ちが変わってくれれば、それだけで意味はあるだろうし、そういう機会をこの本によって与えられれば作った甲斐がある。 
 

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2007年6月18日から青年海外協力隊(19年度1次隊)、エイズ対策で、ガーナへ派遣されていました。
今は日本でまた病院勤務。
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