今年に入って、小さなきっかけから、孤児を支援しているNGOとつながりができた。
教会の牧師さんが青年ボランティアと一緒にやっている小さなNGOではあるけど、2週間に1回、その村にいる孤児たち20人を集めて、食糧や衣類、文房具などを提供したり、一緒に遊んだりしている。
先月から彼らのミーティングに混ぜてもらうようになり、「Mama Aya」とか呼ばれている。
牧師さんの希望は、孤児院を設立すること。
今、子どもたちは親戚や祖父母、知人などの家で生活をしているらしいが、十分な食料がもらえなかったり、面倒を見てくれる人が高齢であったりと様々な問題があるそう。社会的に弱い立場に立たされている子ども達を集めて、一緒に面倒を見たいが、まず経済的な問題があり、実現にはほど遠い。土地代、建築費、人件費・・・たくさんのお金が必要になる。孤児院での共同生活を送ることで生じてくる問題もあるだろうし、現在子ども達が、実の親でないにしろそれぞれの家族があり、居場所があるのなら、あえて家族から引き離し、孤児院を設立する必要もないのではないかとも思うけど、きっとまだまだ私にはわからない事情がたくさんあるんだと思う。
牧師さん↓ お米を配っているところ↓
今の私にできることと言えば、子ども達にお菓子を買って行ってあげることくらいで、Financial Problemを相談されても、自分の貯金を使う以外になかなかお金を工面するのは難しい。きっと日本円でそんな高額じゃなくても、こっちの通貨では大金。一時の支援としてお金を提供することは可能だと思うけど、果たしてそれをすることが彼らにとって良いのかどうか。NGOなど支援団体を見つけることができれば、話は進むのかもしれないけれど、私がガーナにいるのはあと1年3か月で、今後もずっと資金援助をしていけるというわけではない。
当面は子ども達の顔を見に行くだけの「国際交流」になりそう。
***************************
普段GHSで行っている活動は、どちらかというと「誰かに求められて」というわけではなく、9ヶ月間自分で模索してきた結果の「これだったら自分ができそう。ひいては現地の人のためにも少しはなるんじゃないか」という活動。協力隊は戦争や難民キャンプのように緊急支援が必要な場所に行くわけではなく、一般の人が営む日常生活の中に入るので、日本にいた時に想像していたような「これをやってほしい、あれをやってほしい」っていうことはない。そんな毎日の中で、時々「これをやってほしい、あれが欲しい」と求められる援助。しかし、お金の問題であるほとんどのそれらには、なかなか応えられない現実。
国際協力って、国際援助って、何なんだろう。